本日の読み物

 死ぬより簡単 講談社文庫 大沢在昌

○一世を風靡しながら、唐突に姿を消したアイドル。彼女の写る謎のビデオの断片を手に入れたCMライターは、そのビデオを足がかりに彼女の消息を探り始めた―――
○普段表に出る事のない情報分析員である彼に、本部からある人物との接触命令が下された。彼がその待ち合わせ場所で見たものは、依頼主と思われる人物の死体だった―――
○市長の秘書であり、愛人でもあった女性が何者かに殺された・・・女性が情報を流していた二つの機関がその事件を追い始める。その手口は、8年前に姿を消した殺しのプロのものと同じであったのだが―――
○一見ただの平凡な中年男性の捜索を依頼された通称「ジョーカー」と名乗る男は、その依頼の裏に不穏な空気を感じながら仕事を引き受けた。調査の途中で、彼を探る別のグループの存在に気付いたジョーカーであったが―――
表題作他三篇、ハードボイルド短編集。


久々なので、まずは短編集から慣らしていこうと思いまして。
実は途中までしばらく前に読んだあと、かなりの間放置されていたものだったりします(笑)
決して表ざたにされる事の無い裏の世界、そしてそこで暗躍する人々。
巨大な権力に対抗しようとする人々のピリッとした緊張感と、息もつかせぬ展開、そして最後に明かされる事実・・・
まだ、大沢氏の作品は4作くらいしか読んでいないのですが、すごく魅力を感じますね〜
まあそれでも、ハードボイルドという分野自体は微妙に反発を感じつつ読んでいたりするのですが。
比較的男性的な読書傾向を持っている私ですが、それでも「ああ、男性視点だなあ」と思う場面もたまにあるからね〜もちろん、そんな括りでは語れない作品もたくさんあることは承知してますが、傾向としてはあるものなので。
何にせよ、この調子で読み進めていこうと思います♪