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 倒錯のロンド 講談社文庫 折原一

推理小説新人賞に自信を持って作品を応募した山本安雄は、その結果発表を見て驚愕した。自分の応募した物とまったく同じ作品が、違う作者の作品として受賞している・・・これは明らかな盗作だ!
ここから、この作品の「原作者」と「盗作者」の命がけの駆け引きが始まる。
仕掛ける原作者と、迎え撃つ盗作者、最後に笑うのは誰なのか?
そして、この作品自体に仕掛けられた巧妙なトリックとは??


この手の叙述トリックって、たぶん当時*1はかなり独創的だったんだろうなあと思います〜
私がこの手の作品を初めて読んだのは、貫井徳郎の慟哭でかな?あれも叙述トリックだよね。
なので、たぶんそういう仕掛けだろうなあと思って穿って読んでましたが、まあほのかに解けたけどはっきりとはわからなかったって感じかなー
この作品、最近出た「倒錯の帰結」を読む際に読んだ方がいいかなあと思って、色んな所を探して読んだわけですが、これ一作だとちょっとパンチ力弱いかなあ。
続く二作目の「倒錯の死角」と最後の帰結を読んだ後で、その真価が見えるんだろうなあと思って、続けて今読んでるところです〜
さて、どんな結末が待ち構えているのか楽しみです♪

*1:この作品は、今から15年程前のものです。