本日の読み物

 幻夜 集英社 東野圭吾

阪神大震災の被災地で出会った一人の美しき女性。
その女性に叔父の殺害現場を見られた事から、水原雅也の人生は一変した。
抜け出せない夜の中で身を寄せ合うように生きる男と女。
次第に成功して脚光を浴びていく彼女の陰に徹し続ける水原であったが、彼女を、そして二人の将来を思えば耐えていくことができた。
それが、本当に二人の幸せのためであったのならば・・・・


この作品の中には、白夜行との関係は明記されていません。
でも、幻夜を読む前に白夜行を読んでおいてよかったと思いましたー
物語の雰囲気はほぼ同じで、また同じような作品?と思いきや、大きく異なる点が一つ。
陰に徹する「男」の存在意義というか役割というか・・・その重さ・深みが違うのですー
彼女にとってのあの「彼」の存在は、誰にも変えることのできないものだったんだなと。
この作品を読んだことで、より一層白夜行の作品の深みが増したような気がします。
まだ読んでない方は??だと思いますが、自分の目で確かめてみてくださいな☆
二冊はぜひぜひセットで読むことをお薦めします♪
ただし、かなーり厚くて重い(物理的にも内容的にも)ので、覚悟を決めて読むべし!