最近の読み物

 オンリー・ミー 私だけを 幻冬舎文庫 三谷幸喜

三谷幸喜の赤裸々エッセイ。彼の人となりがひしひしと伝わってくる文章。


読み始めた当初、これがいつ頃の話かなんて気にも留めてなかったけど、なにやら古臭い話だなーと思ってよく見たら、10年も前のエッセイでした。
振り返れば奴がいる」とか「古畑任三郎」とか、中学高校くらいの頃だからね。懐かしい〜
それにしても、今をときめく三谷幸喜のこんな文章を見ることになるとは!
たまたま買っただけだからね、まったく予想して無かったよ〜いろんな意味で衝撃的☆
共感できる部分、なんじゃそれーと思う部分、様々あって面白かったです。
彼の作品群を追ってみるのも面白いかもね♪


 アルバイト探偵(アイ) 講談社文庫 大沢在昌

出生・経歴等、謎に包まれた不良私立探偵の父親の元で、適度な不良をこなす高校生冴木隆のもう一つの顔は、父親の頼りになるパートナー・アルバイト探偵。
父親にこきつかわれながら、危険と隣り合わせな依頼をこなしていく隆であったが、父親の過去を知る人物が事件にからんできて・・・・
短編4編。続編あり。


これまた、少々古い時代設定の小説です。ちゅうか、書かれた時期自体が古いのか・・・
ディスコとかツッパリとか特攻服とか、今の時代からするとある意味まだかわいげのある不良像なんかが出てきて、これまたなつかしーってな感じです。
でも、初めて読んだ大沢氏の小説がこれってのは、ちょっと特殊?
この小説は、どちらかというと軽いノリで言葉もくだけた(というかちょっと不良入った?)感じだけど、文章の端々に重厚な雰囲気が見え隠れしてる気がする。
その見え隠れしているのが、どちらかというと一般的な大沢氏のイメージなのかな?
普段重い文章を書く人の、たまにある軽い文章って結構好きなんだよね〜
ただ軽い文章しか書かない、または書けない人とは、その深みが違うのです。
冒頭の部分は少々言い回しが回りくどいかな〜という感じも受けたんだけどね、先に進むにつれて気にならなくなりました。まあ、展開に引き込まれたのもあると思うけど。
なにやら隠された謎が明らかにならないまま終わってるので、続き読みたいなあ。
あと、他のシリーズの雰囲気が違う感じも見てみたいかも。
また機会をみて集めていこうかな〜と思います。