本日の読み物

 四日間の奇蹟 宝島社文庫 浅倉卓弥

第一回『このミステリーがすごい!』大賞。
脳に障害のある少女と、ピアニストの夢を絶たれた青年が遭遇した、山奥の診療所での不思議な体験。人が生きるということ、一つ一つの命の重さ、その意味について、様々な人々が思い巡らせそして最後の四日目を迎える・・・


最後のシーンを読んだときに、その場面と共に音も響き渡るような錯覚に見舞われました。
自分は映像よりも活字派なのですが、その理由の一つに、文章を読んだときに自分で自由にその映像というか、想像が膨らませられるということがあります。
まさしくこの本はそういう意味で非常に楽しめた作品だったかな。


ただ、どうなんだろう、話の内容に関しては期待したほどぐっとくる感じはなかったです。
たぶんこれは、好みの問題なのかな?という感じもするけど。
レベル的に比べるべくもないけど、自分の書きそうな文章のタイプと似てるかなという気がするのね。(きれいに筋道立ててまとめあげる感じ)
単に私が、自分はこんなん絶対書けないよう〜というものに惹かれる人間というだけなので。
本としての魅力がないとかいう事ではないので、あしからず☆


・・・あれ?そういえば「伏線」に特に気づかなかったんだけど、どこだ?
あまり伏せてない線ならあった気もするけど、それかな??むーう。
いや、コメントの中に「張り巡らされた伏線」ってあったから、ついそういう読み方しちゃったんだけど、それがまずかったのかなあ。
また忘れた頃に、頭まっさらにして読んでみるかなあ・・・