最近の読み物
某友人に借りた本第四弾のこの作品、なかなか気に入りました〜
牛丼屋アルバイトのシュンペイと、フリーターで超能力者のヨースケ、推理ファンで論理的推理を得意とするイッカクの三人が繰り広げる推理劇の短編集なのですが、これが普通の推理物ではないのです。
何らかの悩みを抱えて訪ねてくる人々の話を聞くのがシュンペイで、横から口を出して論理的推理を披露するのがイッカク、そしてヨースケはその悩みや謎を超能力(自分でコントロールできないので運任せ)で解こうとする・・・
結局、毎回毎回イッカクの推理は的はずれ、ヨースケの超能力は謎が解けた後で真実を示すことになり、要は謎解きに何の役にも立っていないという(笑)
この新しい構成と三人のキャラクターも相まって、かなり面白く読みきりました。
イッカクのお決まりの「論理に破綻はない」というセリフが妙に気に入ったしね。
それにしても、このスタイルを最後まで貫き通した作者は、なかなかすごいと思いました。
