作家評など

久々の読書カテゴリー、読んだ本の話ではなくて、ちょっとある作家さんについて語ってみようと思います。
年齢と共に読む本も色々変わるわけですが、私の場合は大まかに
児童向け推理小説(江戸川乱歩など)→ティーンズハート文庫(恋愛&ファンタジー)→コバルト・角川スニーカー・電撃文庫(ファンタジー)→本格推理小説→ハードボイルド・刑事物・人間心理物 という感じでしょうか。
ちなみに、ティーンズハートやコバルト文庫は、基本的に少女向け小説なので、たぶん男性はまったく知らない人が多いんじゃないかな〜
まあ、女の子にとってりぼんが通過儀礼のようなものと同じように、本を読む女の子なら結構な確率で読んでいる文庫だとは思います。


で、今日ちょっと語りたいのは、そのコバルト文庫で主に執筆している榎木洋子さん*1
中学生当時の私は、色んな種類のファンタジー小説を読んでいたわけですが、初めてこの方の作品を読んだときに、かなりの衝撃を受けた記憶があります。
一番いいなあと思うのは、台詞回しの洗練具合かな。何というか、すごく機知に富んだ会話なのですよ〜
まあ、思いっきり王子やら貴族の皆様やら出てくるので、そういう感じにもなるんだろうけど、それでもここまで洗練されている会話は見た事がなかった。
そして物語全体も、見目麗しい方々が出てきてかっこいい事して終了、という感じはなく、いい意味で非常に人間くさくて色んな苦悩や失敗があって、でもそこからまた這い上がって、皆と協力しつつ信念を持って何かを成し遂げていくという感じ。
子供向けということで、ある意味なめたような文章も見る事があったのですが、これはすごくストレートにくるなあと思ったなー
ちなみに、今現在はほとんどコバルト文庫は買っていないのですが*2、この作家さんだけは今でも買い続けてます。
ただ、実をいうと最近少し小説から受ける感じが変わってきていて、昔ほど感銘は受けなくなったかなーまあ、年齢を重ねて見方が変わってきたせいでしょうか。
それでも、好きな作家さんには違いないので、今のシリーズの続きを楽しみに待ってるのです♪ちなみに最近新作が出たばかり。それで唐突に語り出した(笑)
中高生時代に好きな作家は?と聞かれたら、まっさきに答えていただろう作家さん・・・実際自分の人生観にも結構影響を与えている感じもするし、そんな人に出会えていた事はすごいよかったなあと思います☆
皆さんも、そんな作家さんいますか?

*1:主なシリーズは「リダーロイス」「龍と魔法使い」「影の王国」、現在執筆中の「緑のアルダ」。初めて読んで今でも一番好きなのは「龍と魔法使い」。ちなみに100の質問の好きなキャラはこの登場人物だったり。

*2:最近ちょっとボーイズラブに偏りつつあるような気が・・・ううう。