ここ最近の読み物

 69 sixty nine 集英社文庫 村上龍

1969年―――ビートルズローリング・ストーンズ、ヒッピー、ベトナム戦争・・・そんな時代に、九州の西端で高校三年生になった僕。
バリケード封鎖にフェスティバル、エネルギーいっぱいの無垢でキケンな青春小説。


村上龍氏はホントに初めてで、昔は村上春樹氏とすら区別がつかなかった奴です〜
うん、でもすごくエネルギーを感じる作品だった。
実際高校生の時期の自分は、多分主人公に敵対している立場の人間だったなあとか思いながらも、でもこの時代にはまだ自分生まれてなかったなーとも思いつつ。
色々複雑な気持ちにさせられた作品でした。


 こころの処方箋 新潮文庫 河合隼雄

臨床心理学の専門家がつづる、人のこころの強さや弱さ。
困難やトラブルにぶつかった時、物事をちょっと違う角度から見てみませんか?
きっとそこに、立ち向かう秘策が隠されているはず。
こころを救う、55章の処方箋集。


これは近くの本屋でずーっとお薦め本として展示されてて、軽い気持ちで購入。
でも、読んでよかった〜と真剣に思った。
元々、心理学だカウンセラーだって好きな人間なんですが、これはまだまだ底の浅い自分を思い知らされた作品です☆ずっと身近に置いて、事あるごとに読み返そうかなと。
皆さんも、ふと肩の力を抜いて読んでみてはいかがですか?


 フリークス 光文社文庫 綾辻行人

○精神病棟に母を見舞いに来た青年は、家のピアノの中から日記を発見した。
そこには、自分の名前と同じ少年が何者かの襲来におびえる日々がつづられていた。
まったく書いた覚えのない日記に戸惑う青年。その途切れた日記の先の結末は・・・・

○事故で一人生き残り、両足も生来の顔も、そして記憶さえも失った患者。
未来を失った彼女は、過去の記憶にすがろうとする。
私は誰?事故で死んだ男性の妻なのか愛人なのか、それとも他の誰かなのか・・・・

○J・Mを殺したのは誰か?―――ある患者の原稿の締めくくりには、そう書かれていた。
まるで、解答編のない推理小説のように。
この解答に、小説家の私と探偵の彼が挑むのだが・・・・


綾辻氏の作品は、めちゃめちゃ久々です。
館シリーズは何作か読んでいて、緋色の囁きは確かすごい気持ち悪くなった記憶が・・・
それ以来遠ざかっていて、短編集というところに引かれて購入。
うーん、やっぱりこれも少々気持ち悪い部分もあるけど、精神世界の話は面白かったですー
何が常識で何が非常識かなんて、しょせん後付けなんだなーと思います。
何事にもとらわれないで物事を見れたらいいな☆
まあ、一歩間違えると以前書いたミスチルの詩*1みたいになっちゃうけどね〜

*1:8月28日の日記参照