最近の読み物

 レイクサイド 東野圭吾著 文春文庫


中学受験を控え勉強合宿に集まった講師と子供たち、そしてその保護者である四組の夫婦。
普段子育ては妻任せである並木俊介は、珍しくこの合宿に参加する事になった。
そこに唐突に現れた俊介の仕事仲間で愛人でもある女性・・・彼女の登場で一見平和だった合宿は徐々に歯車を狂わせ始める。
俊介の留守に起こった殺人、そして犯行を自供する妻、さらには犯罪を隠蔽しようとする親たち。
子供たちのため?自分たちのため?異常ともいえる大人たちの結束に、しぶしぶ協力しながらも次第に疑惑を深めていく俊介。
この事件の裏には何かが隠されている・・・
親たちの異常の先にある真実とは?


比較的薄い本でもあったので、平日3〜4日ほどで読み終わりました。
この本の一つのテーマとして中学受験があって、これに関しては今までの職業柄色々言いたい事もあるけど、まあそれは作中の議論に譲るとして。
作品としてはイマイチ盛り上がりにかけるかなーという気もしたけど、落とし所はきっちりしてるのね。
読み終わったときの??感をほとんど感じさせないのが、東野作品の一つの魅力です。
ミステリーなんかを好んで読む私ですが、謎や謎解きのパターンは実はほとんど知りません。
パズルだったら別だけど、本に関しては論理詰めで読むより素直にその時感じたままに読みたいなーと思っていたりします〜特に東野作品は。
他のミステリーより、謎解き以外の魅力が多いのが理由の一つなんでしょう。
まあ、謎解き的に気になったら二回目を読むんだけどね(笑)



次回予告?
読了済み:いい歳旅立ち(阿川佐和子)、読み途中:李歐(高村薫