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 決断 警察小説競作 新潮社編 新潮文庫

警察小説では良く聞く6作家*1の競作であるこの作品、なかなか満足〜でした。
こういう合作ものはハズレも多いんだけど、これは筋が通った力作が多かった気が。
この中で読んだ事がなかったのは佐々木氏と戸梶氏の二人で、逢坂氏と横山氏は数作のみ、残り二人は5〜10冊読了しているといった感じでしょうか。
こうして並べて読んでみると、やはり作家によってカラーがあるなあと思いますね〜
柴田さんはここ最近はまっている作家でもあり、この作品集の中でも一番のお気に入りだったかな。
イマイチようわからんかったのが、戸梶氏の作品・・・あれは警察小説なのか??
何を描きたかったか、私には伝わってこなかったです(>_<)


 試験に出ないパズル 高田崇史著 講談社ノベルス


千葉千波の事件日記シリーズの中で、一作だけ読み逃していたもの。
このシリーズでは、語り手である「ぴいくん」が冒頭で唐突に論理的?思考を披露するわけですが、これって実は大概何かの言い訳なんだよね〜
例えば、「二ヶ月も同じものを食べればうんざりする」から始まって、結論として「クリスマスに教会に行きたくない」までよくもまあ繋いだなーって感じで論理が展開されていくわけです。
この部分が、毎回結構お気に入りだったりします(笑)
私は基本的に論理的思考人間らしいので、論理の展開がカチッとハマル感覚が好きなんだろね。
でもたまに、もうちょい直感とか感情のみで動けたらなーと思うこともあるんだよねえ・・・