昨日の読み物

 不自由な心 角川文庫 白石一文

妹の夫で自分の会社の後輩でもある男の不倫疑惑、会社の副社長の突然の死、監督官庁の役員の娘で会社のお荷物的存在である女子社員、過去の自分の不倫がきっかけで半身不随になった妻・・・様々なしがらみの中で、愛とは?人間の生死とは?責任とは?を問い直す作品。
表題作他4編の短編集。


一瞬の光に続いて、この作者さんは二冊目の本になるわけですが・・・ううむ。
この作者さんの作品って、今のところ読んだものが全部不倫モノなんだよね〜
別に不倫モノを否定するという事も無いけど、それがスタンダードってのもどうなのかなあ?と。
その辺含めて、何というか男性視点なんだろなーと思う場面もちらほら。
結構メッセージ性の強い文であり、全体的に読者に考えさせるというより読者に強く押し付ける感があるので、続けて何作も読んで少し当てられた感じもしてます。
もちろん、不倫をぜひすべきだ!という内容ではないですよ〜人生について色々考えさせられる内容でもあるわけですが。
たまに単発で読むにはいいけど、常に読んでいたいという感じの作品ではないかなあ。
まあ、未読の人は、一度は読んでみるといいと思います〜